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執筆者の写真裕之 安井

2085 畑を借りる

更新日:10月17日



土の上に石を置き

その上に柱を建て家を造る。

石場建て工法。


古代から住宅の基本として建てられた工法は

現在ではメジャーな工法ではない。


自分が興味を持ったのが、石の下、

つまり土の中の話である。


石場建て工法は、

石を据える前に土を掘り

竹炭や燻炭など自然素材を土下へ入れ

下地を作る。


虫や微生物の環境を整えるのが目的で

植物の根と菌糸の力で地盤を安定化さえる目的。



その事実を知って、僕は土に興味をもった。



近代の建築は、土に対して

強い・弱いかをデータのみで判断し

実質は見ていなかったのではないか。


勿論、僕もそうで、土は分からないと

諦めていた。



話は飛ぶが、

近所に畑を借りた。


町民運動会前にある自治役員さんから

ししとうを頂いた。

彼は、近所の畑で野菜を作っていて

聞くと、畑に空きがあるという。


早速、その方を介して畑を借りることが出来た。

広さは、45㎡。


野菜を育てるのも目的だが、

土の事を知れる機会と捉えている。


腐葉土を作りたい。

生ごみを自然な形でコンポストしたい。

住まいにある崖地を改善したい。

住宅の基礎をもっと柔軟に考えていきたい。

その土地の土や地盤を見極めたい。


これがこれからやりたいことで、

結局、畑も建築を考える一助に繋がっていく

と考えております。


(写真は、借りた畑の草刈りから。土を覆うように刈った草を敷く)

(雑草が生えてたお陰で、土に空気も水も微生物もいて土が柔らかい)

(暫く放置して、次は畝作り)

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