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執筆者の写真裕之 安井

2048 帰郷



夏休みの部活動を終えて、長女・蒼が帰郷した。

寮生活は決まり事が多いらしく、一番嘆いていたのが睡眠不足について。


夜の点呼が22:30にあり、そこから寝るまで

どんなに早くても23:00に就寝するみたいで、

朝は7:00起床。こちらも点呼があるらしい。


その睡眠時間の短さを理由に背が伸びないと嘆いていた。


津和野高校は、海外へ留学する生徒もいるみたいで

元々海外へ興味のある蒼は、先日帰国した先輩に話を聞きにいったそうだ。


そういう多様な先輩や同級生と知り合える機会は、

きっと地元の高校へ家から通っていたら築けなかっただろうと思う。


アメリカの大学へ通う女性を紹介して貰った蒼は

俄然、興味を持ったみたいで、大学はアメリカへ行きたい、と

帰郷した夜に話してくれた。


この子はどこまで親元から離れて行くのだろう?と戸惑いながら

自分も今のような環境なら海外を目指しただろうか?と自問する。


いつもながらお金の心配は尽きないが、

何とかしてあげたい気持ちが 小さくも灯った。



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